お狐さま遊びましょ

これの続きです。読まなくても、読める…とは思います。






「うひゃぁ!!ヤ!雷蔵待てってばぁ!!」
まだ明るい時間、三郎の震える声が長屋の一室に響く。
「やだよ。こんな可愛いカッコして。あぁ…ほんっと可愛い。」
そして、彼の相方の雷蔵の弾んだ声はひっそりと三郎の尖った耳に囁かれる
薄暗い部屋で、三郎は雷蔵に押し倒されていた。
ピクンッと跳ねる黄土色の狐耳に、雷蔵はうっとりと口づけた。
「うわぁ…ちゃんと動くんだもんなぁ…。」
「ひぅ!!ハッ、らいぞ、そこ、もぅいじるな、ってば!!」
ぐいぐいと雷蔵の体を押し返そうとしても、耳に感じる吐息で力が入らない。
ぞくぞくと背筋を走る感覚に頭が痺れそうになりながらも、懸命に三郎は雷蔵を離そうとする。
雷蔵からしてみれば力の入っていない三郎の抵抗など子供の戯れのようで、なんだか微笑ましくなってしまう。
笑みを深めて、三郎の下肢へ手を滑らせる。
「ひにゃ!?」
「あ、尻尾もちゃんと動く。柔くて気持ちいいね。」
「はっぁあ!ああン!!や、やだぁ!!」
ふさりと生えた尻尾の付け根を、雷蔵の指が優しく撫ぜる。
耳を擽られた時以上の感覚が三郎の背筋を駆け昇って、三郎は啼きながら目を見開いた。
雷蔵はそんな三郎に二コリと微笑むと、その体をひっくり返す。
そのまま腰を高く上げさせて、震えている尻尾の付け根をじっと見つめた。
「ほんとに生えてるんだね…。でも服の上からじゃよく見えないな…。」
しかし尻尾は服を突き破って生えていて、脱がすのは難しそうだ。
「うーん…。まいっか。破くよ三郎。」
「ぅえ!?あ、ちょ、らいぞ…あああ!!」
すでに裂けていた部分を広げるように力を込めれば、あっというまに三郎の尻が露わになる。雷蔵は現れた白く柔らかい尻を撫でながら、下穿きもするすると脱がしてしまった。
三郎も俯いた姿勢から何とか逃れようと身を捩るものの、雷蔵の腕ががっちりと三郎の腰を掴んでいて身動きできない。
「ばかぁ!!なにすんだ!!」
「だって三郎の可愛いところもっと見たいじゃない。ああ、上も脱ごうか。今度は破かないから。」
「あ、当たり前!!っていや、だから脱がすな!!あっ!!」
「あはは。三郎、素っ裸でほんとに獣みたいだ。」
「うぅ…。」
羞恥から涙目になりながらも雷蔵を見上げるが、雷蔵は気にした様子もなく、むしろさらに笑みを深めて三郎の体を撫でている。
「ほら、三郎よく見せて。」
「あ!!」
ぐい、と雷蔵は自分の目の前に三郎の尻を引き寄せる。
ゆらゆらと動く尻尾を押さえつけて、その生え際をじっと見つめた。
好奇心の赴くままにそっとその部分を指でなぞれば、「ひぁん!!」と三郎の体が震えた。
「…ここ、感じる?」
「や…らいぞ、やめて…やめ、ぁあああああ!!」
ぺろりとそこを今度は舌でなぞると三郎は首を振りながら床に縋りつく。
逃げようと床に爪を立て、足を突っ張らせる姿は本当に獣のようだ。
もちろんそれを放す雷蔵ではないけれども。
雷蔵は三郎の体の下に手を滑らせ、すでに起ちあがっている三郎自身を手ですくい上げた。
「ふふ…。尻尾と耳しか触ってないのにもう起ってる。すごいね。…もしかしたら、これだけでイケちゃうんじゃない?」
「ちがっ、」
「そう?試してみようか。」
「え、あ!!」
再び三郎の体が仰向けに返される。
雷蔵は自身を挿入するときのように三郎の足の間に体を埋め、体を伸ばした。
「ら、いぞ…ふぁ!!あ、ぁあ!!」
「…やっぱりこれ、可愛いなぁ。」
ぴくぴく動く狐耳をうっとりと見つめながら、雷蔵はそこへ息を吹きかけた。そうして息を弾ませて体を震わせる三郎を見下ろしながら、雷蔵は自分の下穿きも取り去る。
すでに起立しているモノを三郎の下肢に近づけるのを見て、三郎の顔から血の気が下がる。
「や、らいぞ!!慣らしてっ…!!」
「ん?ああ。大丈夫大丈夫。」
にっこりと笑う雷蔵に大丈夫じゃない!!と叫ぼうとして、三郎の目が見開かれる。
「あ!?あ、アッ、やっ…ああ!!ひゃん!?」
「ね?大丈夫だった。」
「ヒぁあ!ゃ、ぁあ!!」
雷蔵の声が遠い。
尻尾の付け根の辺りに、雷蔵のモノが擦りつけられて。
三郎の体は快感にガクガクと震えた。
それと同時に敏感な耳まで湿った感触に犯される。
楽しそうに雷蔵が舐めたり食んだりしているせいで、三郎はもう訳が分からないほどの快楽に晒されていた。
そんな耳に「あ、そうだ。」と軽い声が響く。
「三郎ごめんね。もう一回下向こうか。」
「ふぇ?ぅわ!」
軽々と再び回された体に、今度は足を閉じられて上半身を上げさせられる。
「支えててあげるから。」
「ンッ、あ?んぁああ!!や、なに、やぁ!!」
「はっ、気持ちいっ…。」
パチュンパチュンと濡れた音を三郎の震える耳が拾う。続いて雷蔵の熱い息も。
背後から伸ばされた手は、三郎自身と、そして足の間から抜き差しされる雷蔵の物を握っている。
足の間に雷蔵の物が行き来する度、三郎自身とその嚢と、そして敏感な尻尾の付け根に快感が走る。
「やだやだぁ!!ああっ、ぁはっ…あン、ンンぅ、っア!ふぁ!!ああああ!!」
過ぎた快楽に三郎の目から涙が零れる。
雷蔵は空いた手でそっとそれを拭うと、ぺたりと伏せてしまった耳に再び口づけた。塞がれてしまっている内側を舌で持ち上げ、くちゅりと音をさせて舐める。
「きゃぁあぅ!!アああっ…、やら、やらぁああ!!あ、あああああ!!!」
ガクガクと体を震わせて舌も回らなくなった三郎の目はとろりと雷蔵を見上げている。
手に濡れた感触がして、三郎が達したのが分かった。
「っかわいい!!」
そんな三郎に雷蔵は辛抱堪らないといった風に口づける。
荒い息すら飲み込むように唇を合わせると三郎の目がまたうるりと涙ぐんだ。
「んッ、ンぅ…、はふッ、あ!」
「三郎…。」
雷蔵が心底愛おしいと言うように名を呼ぶと、三郎ももう抗うことなど出来ない。

振り向きながら雷蔵の頭に手を回して、今度は三郎から唇を寄せた。
それに目を細めて、雷蔵は濡れた足の間から自身を抜き取り、三郎の白濁に濡れた指を後孔に滑らせる。「ンッ、」と三郎が声を漏らして眉根を寄せるが、雷蔵はそのまま指をそこへ挿入させた。
「ンンッ!ぁふっ、あ!ぁああっ…らいぞ、らいぞぉ!!」
「すごいね。いっぱい濡れて、柔らかくなってる。」
「あ、らいぞ…、おねがっ…。らいぞの、ほしいよぉ!!あっ、はン、ね、らいぞの、おっきの…ぁ、いれ、てぇ…っ?」
三郎の尻尾が、そっと雷蔵自身を撫でるのに息が弾む。だが雷蔵は初めての三郎のおねだりに目を瞬かせていた。
「…いいの?まだ、そんなに慣らしてないよ。」
「いいっ!!いいからっ、はやくぅ!」
「さぶろっ、はっ、」
理性の消えた三郎は随分本能的になってしまったようで、これも薬の影響かと戸惑う雷蔵に、三郎は耐え切れないと訴えるように今度は雷蔵自身に擦りつけるように尻を動かす。
そんなイヤラシイ三郎の動きに雷蔵も限界を迎えた。
「あっ、ああああああ!!!あああっらいぞ、らいぞぉぉ!!」
見開いた目から涙を零し、口の端からは飲み込めなかった唾液を流しながら三郎が啼き声を上げる。
ぐちゅんッと濡れた音をさせながら雷蔵は獣のようにまた身を伏せた三郎へ腰を穿つ。
叩きつけるように奥を抉れば、三郎は耳をピンと立てて「ゃああああン!」と嬌声を上げた。
「アアあああ!!イイよぉ、らいぞぉもっとぉ!!ヒ、んゃああああ!!あっ、あ、や、らめ、ああああ!!」
「もっと、だろうっ?」
三郎の足を抱えてぐるりと体制を変える。
胡坐をかいた雷蔵は自身の上に三郎を乗せて、柔らかい双尻を掴んで激しく動かした。
その三郎を抱える手の、親指が、三郎の尻尾の付け根を擽って。
「んゃあああああああああ!!!はぁああっ、らめ、あっ、そこらめらってばぁあ!!」
雷蔵の首にしがみついて啼く三郎に雷蔵の笑みが零れる。
体制を感じた途端三郎が達したのがわかったが、まだ萎える様子がないのも分かっていた。
「ほんと、かわいいね…三郎、大好きだよ。」
ピンと立ったまま震える耳に囁く。
三郎は聞こえているのかいないのか、ただ雷蔵にしがみついて体を震わせている。
それに微笑んで、雷蔵は今までより激しく三郎の体を貫いた。
「あぁっ!!?はっ、ひゃぅっ!!あ、らいぞ!!アッだめ、またでちゃ…、あ!あああああああああああ!!!」
「はっ、っく、」
より高い声を上げる三郎に、雷蔵もまた息を詰めて三郎の奥へ欲を放つ。
全て解放して雷蔵が息を吐くと、三郎の頭がコテンと肩に落ちる。
「…気絶しちゃったか…。」
くちゅん、と音をさせて雷蔵は自身を抜き三郎を横たわらせた。
汗と白濁に濡れた体はぐったりと弛緩して、目を覚ます様子は見えない。その頭で、まだ時折ピクリと震える耳に雷蔵の目が細められた。
尻尾も震えるようにふわりと動き、雷蔵の膝を擽ってくる。
「………………。」
いつもなら、眠る前に三郎の体を清めるところだけれど。
この三郎を見つけてすぐ押し倒してしまった雷蔵はこの三郎がいつまで保たれるかを知らなかった。
だから、今水を汲みに行ってこれを消してしまうのは惜しい。
そう考えて、雷蔵は足元でフワフワと揺れる尻尾を捕まえた。
「んっ、」と呻く三郎に構わず、心地よい感触のそれに顔を埋める。
柔らかいそれは丁度よい高さで、疲労した雷蔵はすぐに眠りに落ちた。


それから目を覚ましてもまだそのままだった三郎を再び思う存分堪能し、三郎が雷蔵に口を利かないという怪現象は数日経っても見られていた。


さらに雷蔵が保健委員長を脅して薬を手に入れたのは、三郎の知る処ではない。

あとがき
たくさんのリクエストを頂きましたケモ耳祭雷鉢sssの続きです^^
ほんっとーにご好評いだたき、大変嬉しく思います。
祭の分も書いてて楽しかったですが、これも大層楽しかったです。
いつもよりはっちゃけてるのがよくわかるかと^p^
みなさまにこの小説もお楽しみいただければ幸いです。
ちなみに背景はどう見たって猫です。

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