触れ合う温度 下
※ぬるいけどエロです。エロしかないです。
「ンっ、ンぅ、は、へ、すけ。」
「三郎…。」
ちゅ、と小さな音をさせて唇を離す。二人の間を、銀色の糸がつうと繋いだ。
「へ、すけ。もっと…。」
「ああ…。」
「ん…。」
求められるままに口づけを落とす。ずるりと三郎の口内に侵入した舌は歓迎され、ぬるりと三郎のそれに絡め取られた。
口づけに夢中になっている三郎を、兵助はじっと見つめながら服を肌蹴させる。
撫でた肌は触り心地がよく、兵助を陶酔させた。吸いつくようなその肌を間近で見るために三郎から少し離れるといつのまにか開かれた不満げな瞳とぶつかった。
思わず噴き出す兵助に、三郎はますます目を尖らせる。
「…拗ねんなよ。」
「拗ねてない!」
ぷいとそっぽを向く三郎にくつくつ笑いを零しながら小さく口づけを落とす。そしてそのまま顎、首、項、鎖骨と口づけを落として、ときどき吸い上げる。
紅く咲いた跡は白い三郎の肌によく映えた。
その跡を自分がつけたのだと思うと、兵助は己の中の欲望がまたむくりと起き上がるのを感じた。
「へいすけ…?」
「三郎、好き。」
そう欲望の一部を告げれば、三郎は嬉しそうに頷く。許されている。とそう実感させてくれる。
兵助もまたそんな三郎に微笑むと、再びその肌に顔を寄せた。
やがて胸の小さな飾りに行きつき、紅く色づいたそれを躊躇いなく口に含める。
「ん、や、ぁあ!」
「ん…きもちい?」
「や、しゃべん、なぁ!ああ!!」
ビクリビクリと体を跳ねさせる三郎を抱きしめ、夢中で目の前の果実に舌を這わせる。もう片方も指でくりくりこねてやれば三郎は兵助の頭を抱えて首を振りながら喘いだ。
「アア!ひ、ン、ぁあン!」
「三郎…。」
乱れる三郎に理性をかき混ぜられる。
はぁ、と荒い息を吐きながら、手を下に移動させ、袴と下穿きをとりさってしまった。
胸の刺激に意識を奪われている三郎はそれに気がつかない。
「三郎、感じやすいんだな…。かわいい。」
「や、あ!?ヒ、あああああ!!!」
「もう、起ってる…。気持ちいい?」
「あ、あ、あああ!んゃあ!」
脱がしたときにはすでにゆるく立ちあがっていたものを、兵助の手がしごいていく。たいした時間もかからずすっかり立ちあがったそれを、兵助は三郎の上から愛おし気に見つめた。
「あ、アアア!…やだ、へ、すけ!へぃすけぇ!!」
「ん?どうした?」
「や、も、でちゃ…イクッ!!」
顔を赤くして、三郎が体を跳ねさせる。手の中のものはグチュグチュと音をさせながら震え、白濁を吐きだした。
「は、はぁ…。」
「三郎…。」
荒く息を吐く三郎の唇を再び塞ぐ。
舌を侵入させながらじっと三郎を見つめると、三郎は顔をとろりとさせて口づけを享受している。それに口元だけで笑いながら、兵助は手の中に放たれた精液を、ゆっくり三郎の蕾に塗りつけた。
「んっ!?んん!…ふっ」
初めての感覚に三郎が目を開く。兵助はそんな三郎と視線を絡ませながら、くにくにと蕾を指で擦り続ける。
やがて、解れ始めたそこに、つぷりと指先が侵入した。
三郎の体がヒクリと震えるのを宥めるように、空いた片手を乳首に持っていく。
先ほどいじられてから尖ったままのそこを指先でこねるようにいじると、三郎が体を堪らないといったようにくねらせた。
くちゅ、くちゅんと口内からか下からか分からない水音が部屋に響く。
貪るように口内を蹂躙され、下もすでに指を増やされ卑猥な音をさせながらも咥えこんでいて。
「んンっんーー、はぁ、…ふ、ん。」
(…えろ。)
とうに兵助は三郎の味に夢中になっている。
もっと啼かせて、感じさせて、その目に自分しか映らないようにさせたい。
そんな欲をもって兵助は休むことなく手を動かす。
「ん、あ、あああああ!!」
「ここか…?」
「や、やだぁ!!へいすけ…なに、あ!ひぃ、ん。やぁあああ!!」
もっと感じさせてたくて、指先に触れたしこりを思い切り弄ってやればますます三郎が嬌声を上げた。
ずっと触れわせていた唇も振り払うように首を振って、ただ喘ぎ声を上げるためだけに開き続けている。
それが全て、三郎に愛されている故だと考えると、堪らない気持ちになった。
「あ、ああ!へ、すけ…っ。へいすけぇ!!」
「さぶろっ、」
それでこんな艶やかな声で名前を呼ばれるのだから、兵助の理性がどんどん摩耗されていく。それをぎりぎりの理性で持って、兵助は丁寧に三郎の中を解すことに集中する。
しかし、とうに快楽に意識を溶かされた三郎は知らず体をよじり、啼き、兵助をどんどん煽っていく。
「んぅ、ひ、ア、あああ!あン!あ、あ、んぅ!」
「…三郎。」
いよいよ濡れた音を出してきた蕾から、ずるりと長い指を抜く。それにひくり、と体を震わせて、三郎は問うように兵助を見上げた。
「いいか…?」
緊張を孕んだその声に、ふわりと笑う。
あまり見ないその表情にドキリと胸を高鳴らせる兵助を、暖かい腕が包んだ。
「…はやく、ほしい。」
耳元で囁く声は、兵助を衝動につき動かせるには十分な威力を発揮していた。
「ああああああ!!!あ、はっ、へ、すけぇ!!」
「三郎…っ!!っん、キツ…。」
「あ!ああ!はぁああン!あぅ、ア!!」
三郎の痴態を見て感じただけで十分に固くなった自身を柔らかくなったそこに思い切り突き入れる。
三郎は壊れそうな程に声を上げて、その衝撃に思い切り背を逸らした。
それをしっかりと捕まえながら、兵助は思い人の暖かな感触に酔いしれる。
だがそれも束の間。絡みつくようなそこにくらりと意識をとられ、気がつけば夢中で動かし、思い切り擦りあげていた。
「ああ!や、ぁああ!は、げし、あ!ぁアア!だめぇ!」
「はっ、三郎…。好きだ。好き…。」
すでに兵助の理性も溶けきっている。うわ言のように愛を囁く兵助の唇を三郎はじっと見上げた。
その唇の動きを、息を、そして声を記憶するように見つめる三郎に兵助は笑みを浮かべる。
「三郎…。」
「んっ、んぅ。フっ、ン!ンンンン!」
兵助が体を寄せると、待っていたように三郎が口を塞ぐ。それがまた愛らしくてさらに強く腰を穿つ。
跳ねる体を両手で抱きしめて、しがみ付くように抱きしめられて。
互いの体が触れ合う感触にすら感じて。
「あ!ああああ!へぃすけぇ!!」
「っさぶろ、」
ナカに、互いの腹に熱く濡れた感触がする。
兵助は覆いかぶさるように三郎の上に倒れて、荒い息を整えた。
三郎もまた抱きしめる腕をそのままに、はぁ、はぁと荒い息を吐いている。
ようやく呼吸が落ち着いて、兵助は体を起こす。
「三郎…。大丈夫か?」
「んー…。へいき。だいじょぶ。」
「…ほんとか?」
「うん。それより…。」
心配そうに見下ろす兵助ににっこりと三郎が笑う。
情事の後とは思えない純粋な笑みに、兵助は目を見開いた。
「嬉しいから、もっかい。」
「お前…………………。」
(かわいいかわいいかわいいかわいいかわいい!!!!)
心の中で兵助が悶絶していることなど知らず、三郎は自分の胸へ脱力して乗せられた頭に小さく口づける。
「好きだよ。兵助。」
「っ!!俺だって好きだよ!!なんだお前かわいすぎる!!」
「うん。兵助が好きだから。」
「〜〜〜〜〜っ。」
本当に嬉しそうな三郎に兵助が赤面するのを、三郎は嬉しそうに笑った。
あとがき
久々にエロ。そういえば久々鉢は最初から最後までしてるのないな〜と思って書いたブツです。
うーん。ヘタレ。兵助←三郎なエロって萌える。鬼畜な兵助も好きだけどね!!
しかし本当にうちの三郎は兵助が好き過ぎる。